◇1日 中日3-2阪神(バンテリン)
いずれも育成から這い上がってきた先発の三浦と、後を継いだ近藤が計3度の満塁のピンチを1失点でしのぎ、最後は休養の松山の代わりにマウンドに上がったマルテが、一打逆転の場面を抑え切った。この日は9連戦を見越し、清水をベンチから外し、守護神松山も休ませた。井上監督は試合後「選手を信じて、僕も殻を破らないといけない」と笑顔を見せた。
四回に高橋周平が放った打球はライトフェンスギリギリで弾み、一時はスリーランホームランと判定されるも、リクエストで適時二塁打で3点が1点に。続く細川はショートゴロだったが、遊撃手の小幡が足を滑らせて内野安打でさらに1点。勝ち越しの1点は五回二死一、三塁での重盗でもぎ取った。得点が少ないなら、何とかして1点を積み上げる。井上監督が掲げる泥臭い野球を選手たちが体現してきている。
この3連戦は野手では板山や高橋周平、投手は涌井や三浦など起用された選手たちがいずれも期待に応えた。昨季は、先制されたらほぼ負けといってもいい状態だったが、今季は点を取られてもすぐに取り返すことができている。チームの粘り強さを「納豆ドラゴンズになってきたんじゃないか」と評した井上監督。この勢いで広島に乗り込み、貯金生活に入ろう。
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