◇中日3-2DeNA(バンテリン)
八回の3つのアウトはすべて、遊撃を守る村松が奪った。京田の高くバウンドした当たりをうまくグラブを合わせてランニングスロー。続く梶原は一回転しながら好補。次の渡会にソロ本塁打を浴びていただけに、村松の守備が光った場面だった。
オープン戦で結果を残し、開幕スタメンを勝ち取った3年目だったが、開幕後は打撃の調子が上がらず、打率は1割5分3厘。なかなかスタメンを固定できていない内野陣にあって、全17試合で遊撃手スタメンに名を連ねているのは、守備力の高さがあるからに他ならない。特にこの試合は、先頭打者のボテボテの当たりをランニングスローでアウトにして以降、打球がよく飛んできた。27個のアウトのうち、遊ゴロは7個。遊併殺を含めると、実に8個のアウトを村松が「稼いだ」。
今季は三塁の石川とフライを譲り合って、監督から一喝される場面もあったが、ここにきて守備の安定感が増してきた。二塁手が毎試合のように変わる中で、連携面では難しい部分もあると思うが、堅実な守備を続けていれば打撃にもいい影響が出てくるはずだ。長年の懸案だった遊撃手問題が解決できるかは、村松の打棒にかかっている。
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