◇30日 中日5×-4阪神(バンテリン)
今年のドラゴンズは一味違う。逆転されても追いつき、延長戦の末、最後は十一回に代打カリステの犠飛で今季初のサヨナラ勝ちを収めた。昨年まではなかった、チーム一丸となった粘りが随所に見られた。特に打線が7四球を奪ったのは評価したい。得点につながらない場面のあったが、齋藤、マルテ、松山、藤嶋、清水が無失点でつなぎ、流れを引き渡さなかった。
なかでも特筆すべきは代打で同点となる2点適時打を放った高橋周平。ボスラーの三塁起用が増え、スタメンでの出場機会が減っているが、打席が巡ってきたのは六回二死満塁の場面。低めの速球をうまく拾い、ライトに運んだ。打数はまだまだ少ないが打率は3割2分をマークしている。三塁での起用が難しいのであれば、二塁でも使うべきではないか。もしくは不調の中田を下げて、ボスラーを一塁に回し、高橋を三塁に使う手もある。
開幕から30試合近くを消化し、外野陣は上林、岡林、細川の3人で固まりつつある。一方の内野陣はまだまだ陣容が固まっていない。特に二塁は日替わり起用が続いているため、しばらく高橋を使ってみてはどうだろうか。長打もある打力と安定した守備は魅力的だ。このまま代打に置いておくのはあまりにもったいない。
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