機動破壊ならず

◇広島７-１中日(マツダ)

　先週と同じ顔合せとなったマラー対ドミンゲス。前回はともに１失点の好投を見せたが、２度目の対戦は、ここまで安定した投球を見せていたマラーが３回６失点と打ち込まれた。中日もドミンゲスから上林が２盗塁、岡林が１盗塁の計３盗塁で揺さぶりをかけたが、わずか１得点にとどまった。盗塁はいずれも相手の癖を完全に盗んだと思われるタイミングでスタート。楽々セーフとなり、一気に逆転といきたかったが、最後まで流れを引き寄せられなかった。

　開幕から対戦カードが一回りしたが、中軸の当たりがなかなか戻ってこない。石川に代わって４番に入る細川、新外国人ボスラーともに打率は１割台。この日は満塁のチャンスも作ったが、代打中田が空振り三振に倒れた。重苦しい雰囲気を変えてくれる選手が何とか出てきてほしいものである。

　広島戦は明日までの２連戦。連敗だけは避けたい。相手先発の大瀬良からは今日のように簡単に盗塁できないだろうが、積極的な姿勢は見せ続けてほしい。好投を続ける柳になんとか勝利を届けたい。