◇巨人2-0中日(東京ドーム)
1点を争う緊迫した展開は巨人がものにした。中日は八回、無死から高橋周がこの日3本目の安打で出塁すると、すぐさま代走に樋口が送られた。細川が空振り三振に倒れ、続く中田の打席。一塁走者の樋口は4球目にスタート。大勢の156キロのストレートに「甲斐キャノン」を上回るスピードで盗塁を成功させた。これで今季は3度走って2個の盗塁成功。得点にはつながらなかったが、厳しい場面できっちり決められたことは大きい。昨季、2軍で21盗塁を積み上げた脚力をいかんなく発揮している。
この試合、ここまで全試合スタメン出場を続けてきた村松が負傷交代。明日以降、二遊間は日替わりオーダーがしばらく続くことが予想される。村松の負傷は痛いが、樋口にとってはスタメン出場のチャンス。ここまで、二遊間は山本、板山、辻本が出ているが、いずれもレギュラーの椅子を確保できておらず、高いレベルでの競争を期待したい。
投手陣は相変わらず奮闘している。マルテは大城に2点本塁打を献上し、負け投手となったが責められない。チーム打率がリーグ唯一の1割台と低迷が続く打線の奮起が必要なのは変わらない。そのためには核となる細川の復調が欠かせない。
コメント