◇中日5-2ヤクルト(バンテリン)
攻撃陣は今季最多の12安打、投げては先発・松葉が9回途中2失点、128球の力投でリーグトップタイの4勝目。髙橋宏斗の調子が上がらない中、松葉がエース級の働きを見せている。投打がかみ合ってはいるが、心配なのは4番の細川である。この日は細川を除く先発野手全員が安打を放った。石川の2軍降格後、4番に座っているが、この試合も4打数無安打2三振で15打席連続ノーヒット。なかなか光明が見えず、ここまで打率1割6分2厘、1本塁打、5打点にとどまっている。1番岡林、中軸に座る上林、ボスラーに当たりが戻ってきているだけに、4番の復活が待たれる。
しかし、不調だからといって石川のように簡単に外す訳にはいかない。現状、4番を任せられるのは細川以外に見当たらない。広いバンテリンドームを本拠地に、2年連続で20本以上の本塁打を打っている実績は並大抵ではないからだ。チームが勝率5割付近でなんとか粘っているうちに、眠りから覚めてもらいたい。
打線に核がいなければ、長いシーズンを戦い抜くことはできない。巨人・岡本や阪神・佐藤ら伝統のライバル球団には核がいる。中日が優勝する時は、ゴメスやブランコ、ウッズなど外国人が主にその核の役割を果たしてきた。これまでのジンクスを打ち破り、打線をけん引できるか。無限の空に舞い上がる打球を待っている。
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